「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーMartin Logan SL3

静電パネルにより大きくなりやすいマーティンローガンスピーカーの中で、1995年に発売されたSL3は比較的小型と言えるかもしれません。

高さ1600×幅325×奥行350mm（重量29kg）のSL3は日本のリスニングルームにもよくフィットし、水平指向性が30度であることを考えれば、10畳以下のリニスングルームにも迎え入れることができます。

低域を25cmコーンウーハーに担当させるのは他のマーティンローガンスピーカーと同じですが、ダイナミック型ウーハーとの音色的違和感やブーミーになりやすい点は、多くのマーティンローガンユーザーが指摘する悩みの種でもあります。

SL3では、エンクロージャーリア部にバスコントロールダイヤルを搭載したことにより、-3dB範囲での調整が可能となっています。
密閉型エンクロージャーなので、スピーカーを後方の壁に寄せることができるものの、静電パネル後部からも音が出ていることを考えると寄せすぎは厳禁です。

インピーダンス特性は4Ωと低いので、アンプの出力に気をつける必要はありますが、それよりも相性の良いアンプを組み合わせることの方が重要です。

静電型スピーカー独特のホログラフィックな音像をSL3で楽しむには、アンプ、音源、ボリューム、セッティング等に注意を払わなければなりませんが、トータルバランスが整えばリスニングルームが至福の空間となるでしょう。