「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーAccuphase E-303X

Accuphase E-303Xが誕生したのは1983年のことで、まだデジタルサウンドが技術的に確立され始めたころですが、E-303Xのコンセプトが「今後のPCMやCDなどのデジタルソースにも十分配慮した」と謳われたモデルです。
今では当たり前の技術ですが、当時は画期的な機能などを兼ね備えたモデルとして注目を集めました。

MOS FET6個によるトリプル･プッシュプル構成を採用しているので、ドレイン最大損失電力は600Wと高水準になっています。
また、プリステージが差動プッシュプル、次がカスコード・プッシュプル、2個のトランジスタによるプリドライブによってMOS FETを駆動させているのも、当時としては画期的な点と言えるでしょう。

イコライザーアンプについては、入力をFETバッファー、プリドライブはカスコード、終段はダーリントンの構成となっていて、各々がプッシュプルでリンクしています。

サウンドに関しては3種類の特性から選択可能で、利用する環境に応じて最適なものをチョイスできます。

E-303Xは、幅445mm × 高さ160mm × 奥行370mmで脚付きのデザインとなっており、重量も20.5kgとアンプにしては軽量で、進化が続くアンプ界の中でも、いまだに光り輝く機能を持ち合わせたモデルといえます。