「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーAccuphase E-306

Accuphase E-306が1994年に発表され、既に20年以上の月日が流れていますが、このモデルはPCM、DSDなどのデジタル入力には対応していないものの、音楽再生の基礎となる部分においては、今なお現役として通用する実力を持っているといっても過言ではないでしょう。

Accuphase E-306は発表当時の定価が260,000で、音楽の理論や技術の変化があるとは言え近年の同価格帯のプリメインアンプでも、これだけ立派な構造をしているものは、そうそうありません。
そしてカバーを外したときにあらわれる内部構造は、その美しさにため息が出るほどです。

特に目を引く迫力ある電源部には、パワーアンプに500VAの大容量トランスと22,000μF×2を搭載しており、チャンネル当たりでは140w/4Ω、120w/6Ω、100w/8Ωとなります。
このように、大型のスピーカーでもしっかりとドライブしてくれる頼もしいスペックです。
プリアンプ部とパワーアンプ部は電気的にも構造的に完全分離させているため、互いの干渉は極限まで抑えられており、高域の位相が乱れるような心配もありません。

溢れんばかりのパワーによって充実した低域を聴かせてくれるのはもちろん、Accuphaseらしい音源ソースに寄り添ったナチュラルなサウンドを部屋いっぱいに満たしてくれます。
なかなか中古として出回りにくいモデルですが、市場価格はこなれてきていますので、もしアンプをお探しの際に見かけることがあれば、候補の1つとして検討してみる価値は十分あります。