「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーAccuphase E-306V

1997年、Accuphaseの人気モデルであるE-306のリファインモデルとして発表されたのが、このE-306Vで、プリメインアンプの弱点となるトータルゲインの劣化や、入力側で起こるノイズ問題を解決するため、プリアンプ部とパワーアンプ側を完全に分離させた構造で、音質としてセパレートタイプに肉薄するグレードに仕上がっています。

各パートが分離しているためパワー部とプリ部を切り替えて、それぞれをセパレートアンプとして使用できるスイッチングコントロールを備えているのも特長です。
またプリ部、アンプ部ともに高域の位相耐性に優れたカレント・フィードバック増幅回路が搭載されています。

出力はパラレル・プッシュプル構成で、チャンネル当たり140W/4Ω、120W/6Ω、100W/8Ωと非常に強力なスペックを誇り、全ての電源供給源となる電源部はE-306と共通で約500VAの大型トランスを搭載し、フィルター・コンデンサーには22,000μFを2基備えています。
この充実したパワーがE-306Vの揺るぎない安定感のある再生、濁りのない音場描写に貢献しています。

E-306Vによって紡ぎだされる音は、曖昧さが除去されて明瞭感にあふれています。
アンプの個性を前へ前へと主張するタイプではなく、気品のある格調高い傾向で、決して上品すぎて線の細い鳴り方ではなくAccuphaseらしいナチュラルな表現にまとまっています。

レコード再生が必要な場合には、オプションのアナログ・ディスク入力ボードを増設することで対応が可能となっており、幅広いシチュエーションで高いパフォーマンスを発揮してくれるプリメインアンプといえるでしょう。