「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーAccuphase E-405

1989年発売のE-405は専用電源回路によりプリとパワーを完全分離することで、プリメインアンプの限界に挑戦した製品です。

パワーアンプ部の出力段は10個の出力素子による5パラレル・プッシュプルで構成され、出力段は「カスコード・プッシュプル」と「MOS FETカスコード・プッシュプル」によるドライブ段により駆動されます。
このドライブ段は小出力時での歪みを最小にするとともに、高リニアリティの駆動信号電圧を出力段に送り込んでいます。

また、大型電源トランスと大容量フィルターコンデンサーにより、8Ω負荷で170W/ch、4Ω負荷で250W/ch、2Ω負荷で350W/chという大パワーの供給が可能となりました。
プリアンプ部はパワーアンプ部から完全独立した電源部が搭載され、フラットアンプとイコライザーアンプの2つのユニットで構成されています。

フラットアンプには「カスコード・ブートストラップ差動」方式が採用され、高SN比の実現と同時に音量調整時に発生するミラー効果や歪みを防いでくれる仕様になっています。
また、Accuphaseのプリメインアンプとして初めてリモコンが装備されるなど、利便性も向上しました。

プリとパワー部を徹底して分離したE-405はセパレートアンプに匹敵する性能を持ち、プリメインアンプの選択時において筆頭にあげられるような製品になりました。