「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーAccuphase E-406

1989年に登場したAccuphase E-405プリメインアンプをさらにブラッシュアップして、1993年に発売されたのがE-406です。

E-405の開発でも注力されたプリとパワーの分離がさらに徹底され、E-406ではプリアンプとパワーアンプがそれぞれ専用のケースに収められた2トランス方式が採用されて、同一筐体の中で物理的に完全に分離されています。
パワーアンプ部の出力段は4パラレルの出力素子で構成され、9kgに及ぶ大型電源トランスと大容量フィルターコンデンサーを採用することで、8Ω負荷で170W/ch、4Ω負荷で250W/chの大パワー供給を可能としました。

プリアンプ部はラインアンプとアナログディスク再生用フォノイコライザーアンプの2ユニットで構成されています。
そのうちラインアンプはディスクリートパーツで構成され、出力段にシングルエンデッド・プッシュプル型のエミッタ・フォロアーを設けることにより、より自然な音質の再生を実現しました。
またリモコンやヘッドフォンジャックの装備、バランス入力対応のXLRコネクター、バナナプラグ対応スピーカー端子、プリとパワーを単独使用できるセパレート入出力端子など、ユーザビリティを考慮した機能も多数追加されています。

実際、現在もアナログ再生能力の高さからE-406は中古市場で人気機種となっています。