「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーAccuphase E-600

Accuphase E-600は同メーカーの40周年を記念して世に送り出されたA級アンプで、プリメインアンプのフラグシップなだけあって、惜しみなく技術的な物量投下が行われました。

E-600のボリュームコントロールには『AAVA（Accuphase Analog Vari-gain Amplifier）』が搭載され、どんな音量でも能力を最大限にまで引き出した低歪みな再生を可能にしています。
夜間やマンションといった利用シーンや環境に左右されず至高の音楽を楽しめるのは、今の日本人のライフスタイルにとっても嬉しい技術といえるでしょう。

他にも出力部に『パワーMOSFET』の3パラレル・プッシュプルが、パワーアンプ部にはインスツルメンテーション・アンプが採用されています。
また『ＭＣＳ＋』回路と高域の位相特性に優れたカレント・フィードバック増幅回路が搭載されるなど、余念はありません。

とにかく表現力は正確無比で、とことん素直で真面目な音を出します。
人によっては少し硬い音のように感じられるかもしれませんが、それは機械的に作り出されたものではなく、あたかも熟練の彫刻家が手掛けた作品のように硬質な中にも「人間性」が感じられ、芸術品として再構築されているような印象です。
さらに立体感のある繊細な描写力で、楽曲本来の姿をリスナーの眼前に浮き彫りにしてくれます。

E-600はメモリアルモデルに相応しい、Accuphaseの象徴となる最高峰のインテグレーテッド・アンプといえるでしょう。