「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーAccuphase P-1000

AccuphaseのP-1000は、「20世紀最後の名品」とも賞される最高級のパワーアンプです。
M-2000、A-50Vという2種類の高級パワーアンプから技術とノウハウを踏襲して誕生しました。
特に、両機種から受け継いだことが大きくうかがえるのが、出力インピーダンスを限りなく低く抑えている点です。
パラレルプッシュプルピンで構成した素子を、アルミダイキャストのヒートシンクに取り付けることで、高い放熱処理性能を発揮しています。
その結果、1000W／1Ωという低インピーダンスでの再生が可能になりました。
さらに、出力素子にハイパワー・トランジスターを採用したことで、再生時の電圧変動が小さくなり、電流を安定して流せるようになっています。

P-1000は動作性や操作性のよさも魅力です。
大型トライダル・トランスを採用してコイルロスを解消したことにより、コイルに負荷がかかったときのうなりや振動が大幅に減りました。
電源以外のボタンがすべて裏側にまとまっていることもプラスの働きに効果的です。

また、フロントパネルを大きくできるようになったことで、アナログ式ながらもメーターが読みやすくなり、P-1000の個性にもなっています。

P-1000が売り出された1999年という時期は、次世代CD規格が規格化された年でもありました。
この規格をはじめ、さまざまな新規格にも完全対応できたことが、長く愛用され続けている理由のひとつと言えます。