「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーAccuphase P-360

Accuphase P-360は、P-300シリーズの後継機として開発され好評を得たステレオパワーアンプです。
Accuphasのパワーアンプが採用しているシンメトリーデザインを取り入れつつ、基本的な機能は300シリーズを引き継ぐ形でデザインされ、1991年3月に販売開始されたモデルでありながら、その洗練された近未来的なデザインはまったく古臭さを感じさせず、今なお異彩を放つモデルです。

スペックの特徴としては、大電流容量トランジスタを7-パラレル・プッシュプルで構成することで、1msでは210Aの電流を取り出すことに成功。
この技術は、当時としては画期的なもので、電源部のトランスには効率的な大型1KVAのトロイダル・トランス、平滑コンデンサに40,000μF/80Vx2を使用しています。
さらに、ドライブ段にはオリジナルのMOS FET+カスコードプッシュプル回路を採用し、小信号時の特性について改善を図っており、プリドライバーには、A級カスコードプッシュプル回路を用い、MOS FETの安定稼働も実現しました。

P-360のサイズは、幅475mm×高さ180(脚含む) mm×奥行409mmで、重量27.4kgとなっています。
8Ω定格出力時の消費電力は633Wと少々浪費している印象もありますが、その不安をも吹き飛ばすようなハイパワーの凄味と、安定したサウンドを楽しめるとあって今でも根強い人気を誇っています。