「まさか！」という買取価格。ハイエンドメーカーADAM AUDIO

1999年に創業したADAM AUDIO(アダム・オーディオ、略称アダム)は、ドイツ・ベルリンを拠点としてプロ仕様のモニタースピーカーを開発・販売するオーディオメーカーです。

2017年までは一般向けのコンシューマーモデルの販売も行っていましたが、それ以降はプロ向け製品のみにフォーカスしています。
創業者はクラウス・ハインツ氏であり、もともとは物理学者でした。
そして、ハインツ氏の父親は電子顕微鏡の開発でノーベル賞を獲ったエルンスト・ルスカ氏の系譜です。

ハインツ氏は、1970年代にオスカー・ハイル氏が開発したハイルドライバーに着目しました。
この蛇腹のように稼働することでパワーを発揮するハイルドライバーに、さらなる改良を重ねてできたものが、超高レスポンスを実現するJETツイーターです。
この技術は、後にオーディオメーカーのELAC(エラック)製品の特徴として導入されています。

またハインツ氏は、広帯域対応に加えて優れた位相性を持つX-ART技術の開発も行いました。
これはアダムのスピーカー製品のすべてに搭載されている技術であり、リアリティ溢れるアダム特有の音再生を実現しています。

しかし何より驚きなのは、先に紹介した数々の高い独自技術を惜しみなく搭載していながらも、アダム製品は比較的安価であるということ。
コストパフォーマンスに大変優れたメーカーであることも特徴なのです。