「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーALTEC LANSING A7-500-8

ALTEC LANSING A7-500-8は、ALTEC LANSINGの代表的なスピーカーシステムです。
1985年に、当時ALTECの販売代理店だったエレクトリにより販売されました。

低域には38cmコーン型ウーファー「416-8C」を使用し、高域にはドライバー「902-8B」、ホーンは「511B」、ネットワークは「N501-8B」を使用しています。
このホーンに関しては、その昔、タールを塗ったりブチルゴムを貼ったりと、思い通りの音を出すために、ずいぶんと無駄な抵抗をしていたという逸話があります。
しかし、このホーンは、本当はそのままの姿で良い音が出るのです。

エンクロージャーは「828G」を使用しており、まるで戦車を思わせるような重厚感たっぷりの出で立ち、部屋に設置すればどでーんと存在感のある雄々しい姿です。
上部に、大型のアルミダイキャスト製セクトラルホーン「511B」がビルトインされており、水平方向90゜垂直方向40゜内の音圧分布が均一で、広い拡散性能を持ち、劇場やホール等の音響再生にも効果的です。

この手のスピーカーは、「古いほど良い、古いほど高価」と言う評価も獲得しがちですが、やはり、スピーカーは音があっての物種ですよね。
しかし、もう50年も前に登場したこのシステムは、そんなユーザーの期待に申し分なく応えてくれる名品であり、今でも十分にアリな音を出してくれます。
特に女性ヴォーカルがよく、「ホーンからでる抜けのよい高域」には何ともいえない魅力があります。