「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーB&W Nautilus 803

Nautilus803は、英国のハイエンドスピーカーメーカーB&Wが発売した、3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型のスピーカーシステムです。
Nautilusシリーズは、それより上位に当たるMatrixシリーズ（1988年発売）の後継機種として、1998年にNautilus801、802が発売されました。
ちなみに、Nautilusシリーズの発売は、1996年に大ヒットを記録した、DM601の発売から2年後のことで、業界が注目する中でのリリースでした。
DMシリーズの中でDM603、DM605はともにトールボーイスタイルでしたが、次第に同じような外観のNautilus803に取って代わられました。

Nautilus803は同シリーズの中ではミドルクラスとなり、推奨パワーアンプ出力も50W～250Wとやや小さめで、重量も30kgと重量級のNautilus801（104kg）、802（70kg）に比べると、中型のスピーカーシステムという位置づけでした。
木造家屋の多い日本の住宅では、Nautilus801、802は重すぎるために不向きでしたが、803は重量的な問題もなく、熱烈なオーディオファンの間に普及していきました。

低音域には18cmコーン型ウーファーを2個搭載、振動板にペーパー/ケブラーコンポジットコーンを採用して、重厚な音を再現しています。
中音域にはエッジレスタイプの15cmコーン型ミッドレンジを搭載し、振動板にはケブラーコーンを採用して深みのある音質を可能にしました。
さらに、高音域には2.5cmメタルドーム型ツィーターを使用し、クリアな音を実現しています。