DENON管球式コントロールアンプPRA-1000Bは、受注生産方式の希少モデルと言われています。
管球式アンプの性能を極限まで引き出すため、DENONの技術を結集して作られたアンプで、伝送特性を大幅に改善して位相ひずみのない、質の高い音声信号を後段に送る能力に長けています。

真空管は6DJ8を使用し、高いSN比と広いダイナミックレンジによって、豊かでクリアな信号増幅を可能にしています。

イコライザ―部には3段構成K－K帰還方式を採用し、ダイナミックレンジを向上させるとともに、PHONO許容入力を大幅にアップさせました。

ブーストアンプは最大出力電圧75Vを実現し、メインボリュームをブースト段のあとに置くことにより、残留ノイズを抑えてクリアな音質を可能にしました。

電源部は漏洩磁束を抑えた電源トランスの採用により高SN比を実現し、ACラインからのB電圧への影響を防ぐために安定化回路を設けて、各ブロックに余裕のある電圧供給を行っています。

主なスペックは、入力感度/インピーダンスPhono1:2.5mV/50kΩ、Phono最大許容入力600mV(1kHz)、RIAA偏差20Hz～20kHz +0.3 -0.5dB、定格出力1Vrms、最大出力75Vrms(1kHz)、全高調波歪率0.06%以下(出力5V、1kHz)、周波数特性(Aux in)8Hz～100kHz +0 -1.0dB(Tone Defeat)・20Hz～20kHz +0 -1.0dB(Tone Flat)、SN比 Phono:71dB(IHF、Aネットワーク)、外形寸法：410（幅）×152（高さ）×271（奥行）mm、重量8.5kgとなっています。