DYNAUDIO CONFIDENCE C1は、コンパクトなブックシェルフ型にDYNAUDIOの技術をぎっしり凝縮した密度の高いスピーカーシステムです。
後に続くシリーズ作のＣ２、Ｃ４同様、ＥＳＯＴＡＲ２トゥイーターとＭＳＰコーン・ウーファーのバランスの良い組み合わせを採用しており、キャビネットからダンピング材を介して独立した堅牢なバッフルに装備しています。

さらに、ウーファーを上部に置いたものめずらしい配置設計は、旧コンフィデンス・シリーズでも採用していた画期的なテクニックで、キャビネットには細心の注意をはらった音響処理が施され、オプションのスタンドＳＴＡＮＤ２にネジ止めすることで一体感のある構成を実現することを可能にしています。

レンジの広さとレスポンス力が優位とされるフロア型からもまったく遜色はなく、そこから生まれる音楽の実在感には、おみごと！のひとことに尽きると言っていいでしょう。
CONFIDENCE C1の奏でるサウンドは、コンフィデンスシリーズが積み上げてきた醸造過程の集大成であると言っても過言ではありません。

前作から比べての音質的な変化と言えば、重心の下がったような深みのある低域と、空間一体を包み込むような音場感です。
低域は想像以上の量感があるので、ボリュームを少し抑え気味にしたほうが賢明かもしれませんが、地から這い上がってくるような迫力に関しては折り紙付きです。