半世紀にわたってレコーディングスタジオで標準カートリッジとして採用されてきたEMTのアイテムの中でも、約25年ぶりに手がけた最高級MCカートリッジとして知られるEMT JSD6。

デザインとして、カンチレバーにボロン軸というオリジナリティあふれる構造を採用。
その上で、SFL スタイラスをカンチレバーの軸上、先端の斜カット面にマウントしています。
出力1mV/ch.という高性能発電をキープしていますが、これはEMT 独自のものであり、MC 型の特徴である低い内部抵抗と、チャンネルあたり1mVの高出力を高いレベルで両立させています。

ダイカストアルミ製で頑丈かつ精密なボディハウジングで、進化したムービングコイルシステムを組み込むことで、不要な共振を排除しクリアなサウンドを確保。
それでいて、剛性を損なうことなく、ヘッドシェルとの強固な一体化を目的として、ハウジングに取付けビス用のタップ穴も保有しています。

さまざまなところで小さな工夫を積み重ねていることにより、アナログオーディオならではの味わい深さを存分に楽しめるものになっています。