GoldmundのMetis 5は、RCA5系統の入力端子を持ち、最大出力160W×2（8Ω）を誇るステレオプリメインアンプです。
言葉では表現しきれないほどの美音を持ち、ゴールドムンド製アンプの中でトップクラスの支持を得たモデルとなっています。

本機の特筆すべき点は、常人では想像もつかないほど緻密に計算しつくされた回路設計に他なりません。
「Metis 5」は、同時期に発売されたプリアンプ「Metis 2」とパワーアンプ「Metis 3」の良い所取りを行い、1つのアンプに融合させたモデルです。

超薄型ボディでそれを実現しているのはにわかに信じがたいのですが、シャーシ上の各部材が事実であることを証明しています。

まずはその大きさがひときわ目をひく2つのトロイダルトランス、これらはパワーアンプ「Metis 3」で好評を得たLR独立電源の設計で採用。
そして、その隣に配置された一回り小さなトロイダルトランスは、プリアンプ「Metis 2」で電源トランスの役目を果たしていたトランスです。

プリ部とパワー部が違う電源を持っているプリメインアンプはほぼ存在しないという中、本機ではそれを見事にやってのけ、誰もが聞きほれてしまうようなサウンドを作り上げています。
この奇跡ともいえる融合を実現してしまうゴールドムンドの技術の高さには感服せずにいられません。