Jeff Rowland Model 3は、コンパクトながら高出力のモノラルパワーアンプです。

入力回路は入力インピーダンスを選択できるバランス方式になっており、プリアンプの出力がバランスでもシングルエンドでも、問題なく音声信号を引き継げる設計です。

増幅ゲイン段は差動FETを使用してキャパシターを排除した構成となっており、さらにDCサーボを使ったエラー訂正回路も搭載しています。
この回路によって出力信号の精度を保ち、信号間の相互干渉を抑えることを可能にしました。

フロントエンド回路は、エポキシ・カプセルにモジュール化されており、電源を切ってもスタンバイになる仕様です。
このため、電源を投入するとすぐに回路が立ち上がり、タイムロスはゼロです。
また、各回路がモジュール化されているため、将来のグレードアップ時にもブロックごとの交換が容易にできる設計となっています。

電源トランスには700VAの強力トロイダルトランスを採用し、フロントエンドのレギュレーション回路への安定した電源供給を可能にしました。
シャーシには平面性の高い6061-T6アルミニウムを使用し、高い高剛性により外部共振から内部回路を守っています。

主なスペックは、定格出力(RMS連続)320W(2Ω)・200W(4Ω)・100W(8Ω)、周波数特性0.15Hz～200kHz -3dB、全高調波歪率(1kHz、8Ω)0.03％(20W)・0.08％以下(150W)、入力インピーダンス100kΩ・20kΩ・3kΩ(選択可能)、外形寸法：383（幅）×145（高さ）×380（奥行）mm、重量20.9kgとなっています。