KRELL Evolution 222は、フルコンプリメンタリー/フルバランス構成のコントロールアンプです。
超弩級モノラルプリアンプEvolutionTwo(4筐体)の下位バージョンで、Evolution222は1筐体ですが、同シリーズに2筐体のEvolution202もあります。

すべての回路にディスクリート素子を使用し、すべてのトランジスターを純A級で作動させています。
また、カレント･モード・トポロジーによって電流増幅を行ない、無負帰還で1.5MHzまでの広帯域を低歪率・高S/N比でカバーするという、すぐれた性能を持っています。

シャーシはカスタムメイド・アルミニウム製で、分厚く作られた筐体は堅牢性を保持しながら、不要共振を排除する構造です。

電源部には150VAの大容量トロイダルトランスが装備され、4個の6Aブリッジ整流回路と19,800μFのフィルターコンデンサーによって、アンプ内の各ブロックに安定した電源供給を行っています。
そして、ボリューム回路は16bitの分解能を持つ高精度のラダー抵抗を切り替えるフルバランス構成で、どのようなレベル設定でも安定した周波数レスポンスを維持します。

主なスペックは、入力インピーダンス：95kΩ(バランス)・47.5kΩ(シングルエンド)・45Ω(CAST)、出力インピーダンス：50Ω(バランス)・25Ω(シングルエンド)・1MΩ(CAST)、周波数特性20Hz-20kHz±0.02dB・0.1Hz-1.5MHz+0,-3dB、歪率(THD+NOISE)：0.004％以下（20Hz-20kHz, 4V or 4mA RMS出力時）、S/N(4V or 4mA RMS 出力時)：99dB(unweighted)、108dB(A-weighted)・外形寸法：438（幅）×96.5（高さ）×438(突起含む460)（奥行）mm、重量：本体10kgとなっています。