KRELL(クレル)は1979年に創業され、当初は創業者のダン・ダゴスティーノ氏とロンディー夫人の2人の丁寧な手作業によって製品の組み上げが行われていました。
その製品は瞬く間に世間に広まるところとなり、ハイエンドオーディオブランドとして確固たる地位を築いたのです。
そして、同社の第1作目となったKSA-100をベースとしてさまざまなモデルが作られ、1985年にリリースされたモノラルパワーアンプKMA-100MK2もその系譜を汲みます。
こちらは、先行のKMA-100を改良・進化させたモデルです。

KMA-100MK2は、KSAシリーズの回路をパラレル構成にし、優れたリニアリティを実現しているモデルの1つです。
また、ステレオパワーアンプであるKSA-50MK2の構成をブリッジ接続しています。
純A級で動作するモデルであり、実効出力は8Ωで100Wとなっています。
さらにスピーカーのインピーダンス1Ωから駆動させることが可能で、多くのスピーカーと相性のよさをもたらすのです。

筐体は重厚感があり、メタリックなフロントパネルはハンドルと電源スイッチ、エンブレムプレートのみというKRELL伝統のデザインです。
サウンドは、濃厚で存在感が前面に出る個性が印象的。
またスピーカーを選ばずしっかりとしたドライブ力を発揮し、芯の強さを楽しむこともできるでしょう。