「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーLUXMAN L-505s

LUXMANの転機ともいえるのが1996年に発売されたプリメインアンプL-505sの発売。
L-505sは、近年のLUXMAN製品の源流を作ったともいわれる名機の1つです。

L-505sの既存の製品との大きな違いは、それまで純A級動作にこだわっていたところを、優れた音質と効率を合わせ持ったAB級動作に切り替えた点です。
さらに、これまでのハイエンド志向からコンシューマー向けの製品作りにも着手し、実際にL-505sも当時の価格は手ごろなものとして広まっていきました。

そしてL-505sではSSC(シングルスタガーサーキット)回路を搭載し、LUXMANの独自開発システムであるODβ(オプティマイズドデュアルベータ)を採用しました。
これにより、素早い初期スルーレートの実現や、フォローする周波数帯域において安定した音の再現を可能にしているのです。
その他、MM/MC対応のフォノイコライザーやバランス入力などの機能も備えています。

L-505sが奏でる音は、「ラックストーン」と呼ばれる独特の温かみや厚みを感じられ、特に中域の艶やかさが秀逸です。
それだけではなく、低域の芯や高域の伸びもあり、広帯域において安定した音を鳴らしてくれるモデルといえます。