「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーLUXMAN L-570X’s

優れたアンプ類の開発・販売を続けてきたLUXMAN(ラックスマン)製品の中でも、特にシンプルさを追求したL-570シリーズは名機に数えられるものです。
そのL-570シリーズの中で1992年に発売されたプリメインアンプL-570X’sは、先だって発売されたL-570Z’sの系譜を色濃く引き継ぐモデルとなっています。

純A級方式を採用しているL-570X’sは、大電流をフル活用して音に歪みが出ない仕様です。
そして、信号経路の配線に複雑さをなくすなど、回路をとことんシンプルにすることにこだわっています。
その一環として、入力端子の直前に入力切り替えを行えるよう金接点リレーを導入し、さらに信号経路の簡素化を実現しています。

さらにL-570X’sには、ヘッドホン端子やスピーカーのA/B切り替えといった機能が搭載されず、必要最小限の機能で精度の高い動作が追求されているのです。

そして電源に搭載しているのはハイパワートランスで、動的エネルギーを効率よく供給できます。
ボリュームにはアルティメット・アッテネーターを搭載し、接点に使用する素材や電流の迷走による音の濁りを排除しています。
さらにFRP(繊維強化プラスチック)をボトムシャーシに使用し、5点接地インシュレーターを採用するなど、共振を抑える工夫も随所に施されています。

L-570X’sは特に低音を力強く鳴らす特徴がありますが、全体的には雑味のないクリアな音質であり、クセも少なく聴きやすいでしょう。