「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーLUXMAN LUXKIT A3034

1973年にMark LevinsonのLNP-2が登場してハイエンドオーディオ界を席巻するとともに、外観でもLNP-2のような薄型プリアンプが流行り始めました。
1976年に発売されたLUXMAN CL32もその１つですが、1980年に開発された後継機のCL34は中身が一新され、真空管式のプリアンプとして現在でも中古市場で人気があります。
そのCL34をキット化したのがLUXKIT A3034です。

A3034ではイコライザーアンプ部に3段直結増幅回路を採用し、出力段は耐入力が大きく出力インピーダンスが低いS.R.P.P.（シャント・レギュレーテッド・プッシュプル）となっています。
またイコライザーアンプにはトランジスタアンプで培ってきた「デュオベータ回路」が搭載されています。
「デュオベータ回路」では適量のNFBにDCサーボが組み合わせられ、真空管式の弱点とされていた低域の制動力が飛躍的に高められています。

フラットアンプ部には理論的に偶数次歪を発生しない2段差動増幅回路が採用され、NFBループ内にトーンコントロールを組み込んだシンプル構成となっています。
A3034のおける「デュオベータ回路」による効果は絶大で、そのサウンドは真空管の艶のある透明度の高い中高域と、トランジスタアンプのようなダンピングの効いた低域が両立し、ウッドケースに入った美しい外観とともにオーディオファイルを魅了しました。