「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーLUXMAN M-7

独自開発の技術を数多く駆使し、オリジナルのアンプ類を世間に送り出すLUXMANの独自の技術であるCSSC(コンプリメンタリーシングルスタガーサーキット)回路を採用した製品は多くありますが、その中の1つが1996年発売のステレオパワーアンプM-7です。
このM-7は、先行のモノラルパワーアンプB-10のスピリッツを引き継ぎ、さらに進化させたものです。

採用されているCSSC回路は、全段直結のコンプリメンタリー構造です。
構成は、デュアルFET差動のコンプリメンタリー回路を採用した初段とベース接地回路を搭載した電流伝送段、3段ダーリントン回路を採用した電流増幅段です。

そして、それぞれの段においてカットオフ周波数の引き上げやドライブ能力の向上などを図っています。

さらに、LUXMANが独自開発したODβ(オプティマイズドデュアルベータ)により、通常のNFB(ネガティブフィードバック)で直流に挿入されているDCサーボアンプの排除に成功しました。
この仕組みにより、直流と交流の違和感をなくし自然な音を演出できるのです。
その他、M-7はステレオパワーアンプですが、BTL(ブリッジドトランスレス)接続によってモノラルパワーアンプとしての使用も可能しました。

これらの機構によりM-7が奏でる音は、「ラックストーン」と呼ばれる艶やかで厚みがあるテイストはそのままに、高い解像度ではっきりした輪郭を持つ聴き心地のよい音です。