「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーLUXMAN M-6000

1925年に「錦水堂ラヂオ部」という名でスタートしたLUXMANが創業50周年を記念して、1975年に発表したのがトランジスタ式ステレオパワーアンプM-6000です。

出力段はパワートランジスタを片チャンネルで12個使ったパラレル・トリプル・プッシュプル構成になっており、コンプリメンタリードライバー段にはパラレル・プッシュプル構成を採用しています。A級動作のプリドライブ段とB級動作の出力段の間には、エミッターフォロア回路が設けられ、スピーカー負荷によるプリドライブ段にまで及ぶインピーダンスの変動によって、歪率特性が悪化するのを防いでいます。

電源部には2個の大型電源トランスと4個の大容量電解コンデンサーが採用され、左右チャンネル間の干渉による歪み抑えるため、B電源の出力段に供給する電源は左右チャンネルで完全に分離されています。

幅570×高さ220×奥行425mmの巨大な筐体の全面パネルには、大型UVメーターとピークインジケーターが搭載され、重量は52kg、定格出力は300W+300W（8Ω）にも及びます。
M-6000はその外見と大パワー出力から大味なサウンドを想像してしまいますが、実際に鳴らしてみると意外にも繊細で柔らかい音でリスナーを魅了します。