「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーLUXMAN MQ-70

LUXMAN MQ-70は、5極出力管6CA7を用いた管球式ステレオパワーアンプとして、1978年8月に発売されました。
改めて見ると、至ってシンプルなデザインですが、そこには様々なテクノロジーが凝縮されています。

まず目を向けたいのが、出力管です。
極管である6CA7をマウントしているのですが、比較的小型でスマートな形状が特徴です。
ユニット次第では、プッシュプル動作で100Wの大出力を取り出すことが可能で、6CA7をウルトラリニア接続のプッシュプル出力回路とすることで、45W/45Wの出力をキープできます。

アウトプットトランスには、このアンプの為に新規でデザインされたOY15-6.5KHFを使用しています。
さらに、ウルトラリニア接続用のSGタップとカソードNF用の第3次巻線を贅沢に使用することで、内部抵抗に徹底的に向き合い、より上質なサウンドを提供することに成功しています。

MQ-70のサイズは、幅405mm×高さ165mm×奥行240mmで、質量17.0Kgとなっています。
左右チャンネル独立型の入力レベルセット機構として、緻密にサウンドを調整することも可能です。

バランスの良さを活かして、素直なサウンドの再現を行えるMQ-70は、今のデジタルサウンドでは得ることができない、良い意味でレトロなアンプとなっています。