「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーLUXMAN MQ-80

LUXMANが大切に育んできた真空管技術。
その全てを余すところなく注ぎ込み、1974年に販売開始されたステレオパワーアンプが、MQ-80です。

出力管には、MQ36で使用された双三極管6336Aをそのまま採用しています。
それだけでは芸がないわけですが、MQ80では6336Aの片チャンネルあたり1本でプッシュプル回路を構成させているのが特徴です。
これにより、8Ω負荷時で40Wの出力を確保しています。

また、大容量になる気になる歪みに対しては、出力トランスでクロスシャント・プッシュプル動作の効果を出すため、1次側巻線をプレート側とカソード側に分割させることでスマートに対応しました。
更にバイファイラ巻きする方式にすることで、低歪に抑えているのです。

他にも、出力トランスの高域周波数特性は最大200kHzとなっていて、位相特性も高いのでアンプの裸特性の改善と同時に負帰還をかけた場合の安定性も確保しています。

MQ80のサイズは、幅435mm×高さ170mm×奥行260mmで、質量17.0Kgとなっています。
優しく温もりがある中にも澄んだ中高域のサウンドは明瞭感があり、特にクラシックや女性ボーカルのサウンドでその威力を発揮します。

従来のモデルに比べ、出力と安定性を大幅に向上させたMQ80は、多くのオーディオファイルを魅了するアンプとなりました。