「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーLUXMAN MQ-88

LUXMAN(ラックスマン)のアンプ製品は真空管にとことんこだわり、その特性を最大限に生かすものです。
2004年に発売されたセパレートアンプMQ-88は、デジタル音源の普及の中で真空管アンプの可能性を突き詰めたモデルとなっています。

初段には、スロバキアのメーカー・JJのECC83XSを使用し、ドライバー段および出力管には、ロシアのメーカー・ソブテックのKT88を採用しました。
これらはいずれも、安定した品質を供給するメーカーであり、型番です。
そして、初段で起こるひずみをドライバー段で解消し、出力管のプッシュプル動作も的確に行えるカソード直結方式を導入し、安定性を高めています。

さらに出力トランスにはオリエントコア(方向性珪素鋼板)を使用し、大容量ながらノイズを軽減する仕組みを構築しました。
その他、アルミ製トップパネルや支柱に直接脚を取り付けるなどの工夫を行い、内外の振動を徹底的に抑えています。

上記のような振動対策を行った筐体は、デザイン的にもスタイリッシュな雰囲気を漂わせます。
そして電源部はバイアス電流調整用メーターにブルーLEDを組み込み、機能性だけではなく見た目のワンポイントにもなっているのです。

発売当初は音源のデジタル化がさらなる進化をたどっていた時代ですが、それに合わせた普遍的な音の再現を可能としたMQ-88は、余計なノイズがなくクリアかつパワフルな音を鳴らしてくれます。