「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーLUXMAN SQ-38D

アンプ類において日本トップクラスの実績を誇るLUXMAN(ラックスマン)が、1964年に発売したプリメインアンプSQ-38Dは、発売当初から人気を集め、1998には復刻版もリリースされました。

SQ-38Dでは、出力管にMT型3極管6RA8を用いており、また低出力MC昇圧トランスが内蔵されています。
そして出力トランスはラックスOY型と呼ばれるもので、精細な巻き線の技術とオリエントコア(方向性珪素鋼板)を用いた仕組みです。
このラックスOY型の搭載によって、パワフルで質の高いトランスを実現したのです。

さらにドライバー段の真空管には12AU7と6267を搭載したほか、NFB(ネガティブフィードバック)も無駄がなく適切です。
このドライバー段と前述のラックスOY型トランスにより生み出される実効出力は、12W×2となっています。

また電源にはパワートランスに加えて倍電圧整流方式を採用し、パワフルな電源供給を可能にします。

フロントパネルと筐体は、発売当初の雰囲気を十分感じ取らせるクラシカルな印象で、デザイン的にも魅力を持つモデルです。
そしてSQ-38Dが鳴らす音は、重厚感とツヤを持つ「ラックストーン」と呼ばれる独特の持ち味に加え、余分な色付けのない素直な音となっています。