「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーMartin Logan Aerius

Martin Logan Aeriusは、1992年に発表された静電型スピーカーです。

低域用に20cmコーンウーハーを使用したことで、最低域を40Hzまで拡大して、中高域用の湾曲した振動膜にはダンピング特性に優れた特殊絶縁材デルリンが塗布されています。
また内部のダイアフラムは、ポリマー薄膜中に直接導電体を蒸着する技術により処理されています。

Aeriusのインピーダンスは4Ωとされており、比較的低値なので、スピーカー端子はユーザビリティを考慮してバイアンプ接続対応のものが採用されました。

静電型であるがゆえにAeriusは100VのAC電源を必要とし、電源を入れてからのウォーミングアップが必須です。
十分な時間をかければ、それだけ透明感あふれる音場が得られます。

アンプのチョイスはMartin Logan製スピーカーを愛用するユーザー全ての悩みではありますが、根気よく組み合わせていくことでAeriusも朗々と歌い始めます。

基本的には音源に対してマルチに対応しますが、断続的な低音が続く激しいダンスミュージックなどは、Aeriusの守備範囲外と言えるかもしれません。

Aeriusはペア42万円という手の届く価格に加え、幅270×奥行340mmのスペースファクターは日本のリスニング環境にもマッチしており、静電型スピーカーを求めるオーディオファイルから、熱狂的に受け入れられたスピーカーです。