「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーMartin Logan Ascent

SL3の後継機となるMartin Logan Ascentは2001年に発表され、2000年以降に開発されたMartin Logan静電型スピーカーの第2世代となるモデルです。

30度に湾曲したパンチングメタルのパネルで挟まれているのは、RAY-BAN社と共同開発した新世代ダイヤフラム。
これはトップモデルのProdigyに搭載されているのと同じものです。

SL3同様に低域用に25cmコーンを採用したハイブリッド仕様となっており、コーンが収まるエンクロージャーには高密度レンジャーボードが採用されています。
リスニング環境でブーミーになり過ぎた場合は、エンクロージャー後部のダイヤルによって-3dB範囲での低域調整が可能となっています。

また静電パネルは原理的に湿度に弱いため、日本で販売されたAscentには特別仕様のパネルが取り付けられました。

スピーカートリムのカラーは、ブラック、ウォルナット、ダークチェリー、ナチュラルチェリー、ライトオーク、メープルの7種類から選ぶことができます。

パネルが静電気を帯電する性質上、Ascentには最低でも40時間のエージングが推奨されており、十分なエージングとウォーミングアップを経たあと、ユーザーはハイスピードでクリーンなサウンドを楽しむことができました。

静電型スピーカー愛好者にとって、ペア58万円のAscentは十分価格に見合うモデルだったでしょう。