「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーMartin Logan Clarity

2003年にはMartin Loganは、より小さくリーズナブルな価格の静電型スピーカーを発表し始めました。
そんなコンセプトを一身にまとい、「デザインシリーズ」のラインナップのうちのひとつでもあるのが、Clarityです。

高さ1350×幅260×奥行310mmのサイズは、これまでのMartin Logan製スピーカーの中でも最小といえる部類で、重量も14kgとなっています。エンクロージャーは20cmコーンウーハーを余裕を持って収めるため、従来の密閉型からバスレフ型に変更されています。

またコーン素材に従来のペーパーではなくアルミが採用され、よりレスポンスが良い低音を再生可能になりました。

さらにエンクロージャーのトップ部には、2.5cmソフトドームのアンピエントツイーターが付いているため、静電型スピーカーで鋭くなりがちな中高域の指向性が広がっています。

エンクロージャーの色はブラック、ナチュラルチェリー、ダークマホガニーから選ぶことができ、従来のトリム部分だけのカラーリングより、各色の特徴が際立つ仕上げになっています。

本国のユーザーマニュアルでセンタースピーカーとサブウーハーを使った5.1チャンネル再生も提案されているように、Clarityはホームシアター用途を強く意識したスピーカーでした。
しかしLPジャケットよりも小さい設置幅を活かせば、日本の狭いリスニング環境でもエレクトロスタティック独特のホログラフィック再生を楽しむことができ、その点でClarityは日本のユーザーに最適化されたモデルとも言えます。