「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーMcIntoshのアンプC30

1980年代のMcIntosh黄金期に入ってから最初に発売されたプリアンプは、同社のテクノロジーを集結して開発されたC33ですが、その後継期として同年に発表されたのが、C30です。

C33はプリメインアンプとしても使用できる機能が搭載されていましたが、C30ではその機能が省かれて価格がC33より抑えられました。
C30は型番がC33から後退しているにも関わらず、プリメンイン機能を除く性能はC33とほぼ同等で、プリアンプ市場でのシェア拡大を狙ったMcIntoshの戦略的製品とも言えます。

McIntoshプリアンプの多機能性はC30でも健在で、5バンドのイコライザーによって30Hz-150Hz-500Hz-1.5kHz-10KHzの各周波数が調整可能なほか、8系統のラインレベル入力、1系統のフォノ入力（MM）、2系統のヘッドホン出力とユーザビリティに富んでいます。
またフロントパネルのスイッチ群も全て電子スイッチになったため、操作フィーリングの向上も図られています。

中域に厚みを持ったワイドレンジサウンドで、交響曲などの音源ではスケール豊かに鳴らしてリスナーを高揚させます。
外観、機能、サウンドと三拍子揃ったC30は、80年代のMcIntoshを代表するプリアンプと言えるでしょう。