「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーMcIntoshのアンプC710

McIntosh製品と言えば、ほとんどのオーディオファイルは大型のパワーアンプを思い浮かべます。
しかし1990年半ばには「Slimline」と呼ばれる、筐体の高さと価格を抑えたエントリーシリーズが展開されていました。
そして、その代表格と言えるのが1994年に発表されたC710プリアンプです。

C710のサイズは高さ90×幅445×奥行445mmで、一般的なオーディオ機器の幅と奥行でありながら高さは10cmを切っており、そのシリーズ名の通り「スリム」さが目立つ外観をしています。
しかしMcIntoshらしい機能は省略されておらず、4系統のラインレベル入力、1系統のフォノ入力（MM）に加え、ヘッドホン端子もしっかり装備。
また、BASS-TREBLE-BALANCE-LOUDNESSといった、近年のプリアンプでは見られなくなった調整ダイヤルもしっかりとフロントパネルに搭載されています。

フロントパネルの文字盤を浮かび上がらせるグリーンのイルミネーションもMcIntosh製品であることを主張しており、19万円の価格以上の満足感をユーザーに与えました。

C710は同じ「Slimline」シリーズのMC7100ステレオパワーアンプとのマッチングがベストで、この組み合わせによる音は小気味良さの中にMcIntoshらしい芯の強さも感じさせ、エントリーモデルを超えた本格サウンドを再現しました。