真空管アンプにつきまとう発熱や消費電力などの問題によって、プリメインモデルを求めるオーディオファイルも多いことでしょう。
2013年にOCTAVEが発表したプリメインアンプV110は、最上位機種V80の弟モデルですが、全く手抜きのない設計でありながら100万円を少し上回るプライスによって、プリメインアンプの候補として筆頭に立ち、多くの真空管愛好家から熱烈に歓迎されました。

出力管には、OCTAVE初となるKT120を4本採用して、プッシュプル動作による110W+110W（4Ω）の大パワーを実現。
また、電源電圧の変動や高周波ノイズなどの影響を避けるため、超低ノイズで調整されたDC電源電圧回路も採用されています。
OCTAVEが重視する安定動作のために、内部パーツを保護する電力管理システムや消費電力を低減するECOモードも搭載されたほか、出力管の交換には欠かせないバイアス調整も、フロントパネルで簡単にできるようになっています。

MM/MC対応フォノイコライザー搭載モデルも用意されたほか、OCTAVEファンには必須とも言える、強化電源の「BLACK BOX」や「SUPER BLACK BOX」もオプション購入が可能です。
そして、強化電源を駆使すれば低能率の大型フロアスピーカーも楽々と鳴らし、透明度と実体感を伴った素晴らしいサウンドを堪能することができます。
もちろん一般的な大きさと能率のスピーカー相手なら、強化電源がなくともV110はリスニングルームを至福の空間へと変えてくれるでしょう。