OCTAVEのアンプに憧れるオーディオファイルは多く、特にトランジスターから真空管アンプへの乗り換えでは筆頭に挙げられるでしょう。
中でもOCTAVE V80は、同社のモノラルアンプMRE 130をベースに設計されたプリメインアンプで、6550Cを4本採用した5極管接続プッシュプル動作により、連続出力65W+65Wを実現しています。

OCTAVE独自の保護回路も搭載され、出力管への電流とドライバー段の細動電圧を常時モニターすることにより、突発的なトラブルによるアンプ本体へのダメージを防ぎます。
またECOモード機能により、無信号状態が一定時間続けば、消費電力を20Wに下げて待機状態に入り、出力管の寿命や消費電力を気にするユーザーに配慮したものになっていのるが特徴です。
加えて、プリとパワーアンプが独立して使用できるなど、将来セパレートアンプへ発展させていくこともでき、出力管をKT88や6L6に交換することで音色の変化も楽しむことができるのも、V80の魅力でしょう。

オプションの外部強化電源「BLACK BOX」も用意され、プリメインながらOCTAVEアンプの真髄を余すこと無く味わえる設計になっています。

OCTAVEがV80を「セパレートアンプを置くスペースがないユーザーに向けた製品」と謳うものの、サウンド面でも並みのセパレートを軽く凌駕し、気品がありながらパワフルな音は、V80が単なるエントリークラスのアンプでないことを証明しています。