Ortofon社のCA-25Dはオーディオ・ニックス時代のカートリッジであり、1970年代後半に製造されました。
モノラル専用針であるこのCA-25Dは、ハーマンが輸入していた時代の希少なモデルです。

Ortofon社は100年にも渡る伝統を守りながら、数多くのオーディオ機器を開発してきましたが、本製品は、1950年代の設計時から変わることのない仕様で製造されています。

このCA-25Dで再生した音源は、厳格な中にも透明感のある音像となることが特徴で、開放感のある音像は、ビッグバンドジャズなどのフルオーケストラに良く似合います。
また、情報量の多い音像にも柔軟に対応し、複数の楽器が鳴っている場所まで体感できることに加え、ソウルやジャズにも相性が良く、ベース音やドラムのグルーヴを心地よく表現します。
さらに、音色に明るさがあり、女声ヴォーカルの艶やかな高域を楽しませてくれ、なおかつ、ノイズを最小限まで抑えてくれるため、年代物のモノラルレコードを再生する際でも、より美しい音像が得られます。

CA-25Dの針圧は、3〜4.5gとなっています。
モノラルレコードの音源を、安定感のある音色として楽しみたい愛好家に、CA-25Dは、特におすすめしたいレコード針です。