1981年に発表されたOrtofon（オルトフォン）SPU Gold GEは、往年のロングセラーモデルとして名高いMC型カートリッジ。
伝説の名機「SPU GE」の後継機で、豪華に輝くゴールドの外観が美しい製品です。

長きにわたり人気を博していて、初期のものは、音がしなやかで新鮮な感動を与えてくれると特に人気があります。
どの製品にも共通するのは、従来のSPUに備わっている太い芯のある音色に繊細さが加わっていることで、特に、先発機には、全帯域のバランスが良くレンジも広いという特徴がありました。
本機でレコードを聴いた人は、前機種の音色に加えて音質も明るくなっていることに気づくことでしょう。

長く聴いても聴き疲れしない音色は、Ortofonらしいカートリッジと定評があり、1960年代のオリジナル盤よりも、1980年代からのデジタル盤との相性が良いのは、本機の音色に癖がないからかもしれません。

また、本機に使用されている針は、高精度研磨の楕円針で、発電コイルには銀線を採用しレンジ拡大を狙いました。
インピーダンスは3Ω、針圧は3.0〜4.5g、重量は32gです。

古き良き時代を思わせる甘い響きで、SPUシリーズの魅力をバージョンアップさせたSPU Gold GEは、オーディオマニアから強く求められるハイエンド機種として、根強い人気が続くことは間違いありません。