Ortofon社のSPU-T(GT初期)は、プラシェル入りのレコード針です。
1981年の創立当時からサウンドフィルムシステムの開発に着手したOrtofon社は、多くのユーザーから支持を獲得し続け、2018年で創業100周年を迎えました。

SPU-T(GT初期)の特徴として、白い塗料が入っておらず、シリアルナンバーが大きく刻印されていることが挙げられます。
また、カンチレバーの周りを覆うゴムが半透明であることが、SPU-T(GT初期)であるかを見極める際のポイントです。

トレース能力の高さとナチュラルな音像は、当製品の最たる魅力だと言うことができ、穏やかなピアノジャズや小編成のクラシックなどを再生した際も、繊細な音色をユーザーに楽しませてくれます。
トランペットやシンバルなどの高域の楽器の再現能力が高く、音色が割れたりつぶれたりすることがなく、音色に豊かな膨らみを与え、中低域の押し出し感の強さも体感することができるでしょう。

音の粒子は細かく、古いレコード盤を再生した際でも、音像が荒く塗りつぶされるような印象を与えないSPU-T(GT初期)は、針圧が1.8gほどでありながら、スムーズな再生を可能にする点において、Ortofon社の技術の高さを物語っています。