英国仕込みの音に特化したQUAD 22は、この会社の歴史的な名機であるQUAD IIと比較すると、シンプルなデザインでありながら、つまみなどのアクセントにこだわっている点が特長的です。
何よりも、このパワーアンプで注目して欲しいのは音質で、名機であるQUAD IIが温かみを重視した音質だったのに対して、QUAD 22は「鋭さ」が軸となっています。

中域から高域の音質は、鼓膜を鋭く一閃するかのような聴き心地で、この鋭さに加え、パワーもあるのがこの機体の特長となっており、パワフルさがあることで、部屋いっぱいに流しても物足りなさを感じさせず、部屋中を縦横無尽に行き交う濃縮されたサウンドが耳に入ってきます。
ここまでパワフルなのは、15ワットの機体が「2つ」で総ワット数が30ワットだからなのですが、ここまでのワット数があれば、音も当然パワフルとなり、鋭さとパワーを兼ね備えたこのパワーアンプの魅力的なサウンドを実現できるのです。

50年以上も前に発売されたものですが、デザイン度外視でストイックに音の良さを求めている方にはお勧めです。
魅力的なサウンドを部屋いっぱいに響かせてみませんか。