「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーSONY SS-G7

1970年代～1980年代、SONYはスピーカーシステムにおいて独自路線を貫いていましたが、そんなオリジナリティから生まれたスピーカーの中の1つが、1976年に発売されたSS-G7です。
角張った巨体と、ウーファーの存在感とに特徴があります。

この突出したコーン型のウーファーは、左右と奥行きの定位感をはっきりとさせるためのもので、プラム・インライン方式と呼ばれており、口径は38cmと迫力は十分です。
また、カーボン線維にパルプ素材を混ぜたCARBOCON(カーボコン)振動板を使い、強度があり共振を抑えられます。
ミッドレンジには10cm径のコーン型であるほか、ボイスコイルの内側と外側の重量を均等にするなどの工夫で振動板への伝播をスムーズにしました。
ツイーターは3.5cm径のコーン型で、特殊樹脂の使用により共振を軽減した造りです。

エンクロージャーのフロントには、音の反射を抑えるため格子状に切り込みをつけていますが、これがまた筐体デザインとしても生きており、おしゃれなインパクトを与えてくれます。

SS-G7サウンドは、低音域は深みと伸びがあり、中高音域も低音域とのバランスが地よく取れて自然な音となっています。