静電気をオーディオ機器開発に活かしていることで有名なSTAXが、最新のアンプ設計手法を採り入れ話題となったステレオパワーアンプ、それがSTAX DA-80Mです。
奥行きのある音質表現を得意とするモノラルパワーアンプ2台を搭載し、電源部もトランスから完全に独立させているところが最大の特徴です。

回路構成は、全段Aクラス回路を採用することにより、接続点を出来るだけ無くす設計で、高い入力インピーダンスが実現され、プリアンプからくる電気ノイズによる音の劣化を防止しています。
電源部は、左右独立したトランスからシリコン製のブリッジダイオードを通る電流を、全8個の大容量電解コンデンサによってなだらかにして、さらに、パワー段に大容量33000μFx4の電解コンデンサと特殊コンデンサを搭載して、低インピーダンスを誇っています。
一方、プリドライバー段には6800μFx4の電解コンデンサを設置することでパワー段からの影響を抑制し、増幅器の動作を安定させているところも侮れません。

パーツにも厳選した素材を採用することで、信号に余分な妨害が入らないよう工夫が各所に施されており、それに加えて、音質劣化をとことん抑え、豊かな音質表現にこだわり抜かれたこのアンプの実力は、オーディオ好きなら間違いなく虜になる逸品と言えます。