TRIODE TRV-88SERは、KT88 AB級プッシュプルプリメインアンプです。
先に発売されたTRV-88SEにリモコンとMMフォノイコライザーを追加して、内部に若干の改良を施したモデルです。

出力部はAB級パワーアンプですから、低能率スピーカーでも余裕で駆動する実力を備えており、そのクリアで臨場感のあるサウンドは、多くのオーディオファンを魅了しています。

真空管は、ドライバー段に12AU7を2本、初段に12AX7を1本、出力段にKT88を4本使用したプッシュプル構成です。

TRV-88SEでは一体型のトランスカバーを使っていましたが、TRV-88SERでは電源トランスと出力トランス2個にそれぞれ独立したカバーをつけて、電源トランスからの電磁的影響を抑える構造となっています。

真空管アンプでは真空管の熱により、電解コンデンサーの電解液が蒸発するドライアップという現象が起こるため、コンデンサーの寿命が短くなる傾向があります。
その点を考慮して、TRV-88SERでは上限温度85℃の熱に強い電解コンデンサーを使用しています。

主なスペックは、定格出力35W＋35W（8Ω）、周波数特製10Hz～100kHz（－1、－4dB）、SN比90dB、入出力端子MM1系統、LINE3系統（前1、後2）、テープアウト（録音）1系統、入力感度／インピーダンス400mV／100kΩ、MM2．5mV／47kΩ、外形寸法：345（横）×320（奥行）×185（高さ）mm、重量 17kgとなっています。