TRIODE TRV-A300SERは、TRV-A300SEの後継モデルとして発売された純A級300Bシングルプリメインアンプです。

真空管は、初段にECC83（12AX7）1本、ドライバー段にECC82（12AU7）2本、出力管に300Bが2本使用され、A300SEの場合は整流回路にダイオードが使われていましたが、A300SERでは真空管の5AR4に変更されています。

真空管アンプでも整流回路にダイオードを使う機種は多いのですが、真空管のほうがスイッチングノイズのないクリアな音になるので、コアなオーディオファンには真空管式の整流回路を好む人が多いようです。

ちなみに、TRV-A300SERにはNFB（ネガティブフィードバック）のON/OFF切り替えスイッチがついています。
オンにするとNFBがかかるので音質がよくなるはずですが、オフにしたときの音の方がダイレクトに伝わってくると言って、こちらを好む人も数少なくありません。

電源部にはトロイダル電源トランスを採用し、安定して電源を供給することで、音楽信号の応答性能を向上させています。

主なスペックは、定格出力8W＋8W（8Ω）、周波数特製10Hz～50kHz（±1dB）、SN比87dB、全高調波歪率0.3％（1kHz）、入出力端子：PHONO（MM）1系統・LINE3系統（前1、後2）・テープアウト（録音）1系統、入力感度／インピーダンス800mV／100kΩ、MM2.5mV／47kｋΩ、外形寸法：345（横）×320（奥行）×195（高さ）mm、重量 17kgとなっています。