YAMAHA A-2000は1983年に発売された高級プリメインアンプです。
その4年後、マイナーチェンジされたA-2000aが販売となったことを考えれば、 A-2000の当時の人気の高さは明白です。

それまでのヤマハと言えば、軽やかで繊細というイメージが強かったのですが、A-2000では筐体や音質ともにずっしりとさせ、ヤマハアンプのイメージを大きく変えたことでも有名なアンプです。

A-2000最大の特徴は純A級回路と効率のいいAB級回路の組み合わせで独自に開発した「デュアルアンプクラスA回路」を搭載したことです。
それにより音質の向上、ずっしりとしたパワーのある音響を実現しました。
さらに、ヤマハ独自のZDR回路（Zero Distortion Rule）を搭載することにより出力段で発生する歪を打ち消すことに成功し、リッチネス回路を投入することでスピーカーの低域周波数特性を1オクターブ下へフラットに伸ばし、音質の向上を図りました。

電源部には大容量（55,000μF)ケミコンを片側2個ずつ搭載し、合計22万μFという圧倒的な電力供給を可能としました。
多少の負荷ではびくともせず、安定した動作を支えています。

外装もサイドをポリ塗装リアルウォルナット仕上げとし、見た目にも大変ラグジュアリーな仕上がりとなっています。