今はなきZIAが2000年に発表したZIA FUSIONは、同社のCDプレーヤーの中でも銘機として名高いモデルです。
そのクオリティの高さから、オーディオ銘機賞2001のCDプレーヤー部門賞を受賞しています。

ZIA FUSIONを語る上で欠かすことができないのが、真空管の存在です。
出力段に6922/ECC88/6DJ8真空管を贅沢に使用。
これによって、真空管独特の暖かみがあるサウンドを作り上げることができます。

デジタルという面で見ると、DAC部は96kHz24bitの性能をキープしており、更にクロック入力端子も取り付けています。
HDCDにも対応しているなど、当時最先端の技術をいち早く取り入れている点も見逃せません。
BNCデジタル入力や光デジタル入力においては、44.1-96kHzに対応しているので、各種入力の損失を抑えられる点も評価できます。
SONY製のメカを使用しているので、安定感がありつつも壊れにくく長い間愛用できるのも良いですね。

ZIA FUSIONのサイズは、幅410mm×高さ95mm×奥行300mm、質量6Kgとなっています。

筐体はシンプルなデザインですが、操作パネル部を始め、細部の作り込みがしっかりしており、ラグジュアリー感のある仕上がりに。
使用している素材から、排熱に気を使っていることが伺えます。

真空管の良さと当時の最先端の技術を融合させたZIA FUSIONは、まさに銘機と評するにふさわしいCDプレーヤーです。