AMPEX 6516は、レコーディングに開発されたアンプとして登場しました。

パワーアンプペアとして開発されていて、あくまでも2個セットで使用することを前提としています。
太く力強いサウンドは、名機として名高いWE300Bを彷彿とさせるものがあります。

プロユースを強く意識しており、見た目よりもスペックを重視した作りとなっており、緻密なサウンドを提供するために細かな点にまでこだわりを見せています。

使用真空管は807×2本、6SN7×1本、5879×1本、5U4×1本と基本に忠実でありながらも、配置が絶妙で安定した稼働を実現します。
最大出力は20Wと、当時としては高いものがあり、あらゆる機器を可動させる許容力があります。
807出力管を使用していますが、ハイセンスなサウンドにより多くのファンが今でも名機として取り上げています。

6516のサイズは、幅472mm×高さ190mm×奥行171mm、質量18Kgとなっています。
2台セットでありながらこのサイズというのは驚きです。
業務用仕様ですが、ウッドキャビネットで見た目もかっこよく、インテリアとしての価値も高いのも特長です。

そのリアリティあふれるサウンドは現代でも十分に通用するでしょう。