audio Research SP-6は、同社の大ヒットモデルとなったSP-3をベースに開発された、1978年発売のプリアンプです。

SP-3のフロントパネルがブラックとゴールドの個性的な外観をしていたのに対し、SP-6ではシルパーパネルにトグルスイッチやハンドルなどが設けられて、現在のaudio Researchのアンプに通じるデザインになりました。
SP-6は、搭載真空管などによって多くのモデルが存在し、初代SP-6は12AX7LNを2本、12AX7を4本採用し、1981年発売のSP-6Cでは、12AX7LN、12AX7、6922が各2本搭載されました。
また当初1075ドルで販売されたSP-6ですが、1982年発売の最終バージョンSP-6Eでは、2350ドルにまで値上がりしています。
どのモデルもフォノイコライザーを搭載し、フォノ入力は、インピーダンスを10Ω〜100kΩの任意の値に変更が可能となっています。

SP-6のサウンドは、先代機SP-3の延長線上にありますが、透明度の点のほかクリアネスや解像度の点でも優れていて、デジタルソースも問題なく再生できるなど、間違いなく後継機SP-6を選ぶ価値があります。
ヨーロッパや日本の真空管アンプと異なるサウンドは唯一無二で、初期のaudio Researchを代表する機種と言えるでしょう。