audio-technica AT-DHA3000は、世界初のフルデジタルヘッドホンアンプとして、2003年に誕生しました。

当時はデジタルサウンドが当たり前になりつつあった時期と合致し、まさに誕生が望まされていた中で、颯爽と登場した印象があります。

高音質なデジタルヘッドホンアンプは、リアリティのあるサウンドを手に入れることに大きく貢献しました。

AT-DHA-3000にマウントされた高音質サンプリングレートコンバータは、すべての入力をアップサンプリングする役割を担い、これによってソース問わず一律なサウンドの向上を見込めます。

アナログの原音からデジタル信号に変換するためには、どうしても損失が発生しますが、それを補完して自然な波形に変換する高音質フルーエンシDAコンバータを搭載しているので、アナログ音源もクオリティを高めることに成功しています。

ヘッドホンのインピーダンスを検出し、最適の設定を選択可能なインピーダンス最適化機能(D.I.O.S.)も魅力的です。
バス、トレブルのデジタルイコライザーにより、安定感が高いのも良いですね。

AT-DHA3000のサイズは、幅310mm×高さ93mm×奥行230mm、質量5.3Kgとヘッドホンアンプとして小柄な部類に入ります。
光デジタル2系統と同軸1系統の3系統入力に対応し、単なるヘッドホンアンプとしてだけでなく、様々なものに対応可能です。

AT-DHA3000は、デジタルサウンドの発展に大きく貢献したモデルと評することができるでしょう。