高性能で長寿命かつ特殊研磨のMLスタイラスが印象的なカートリッジ、audio-technica AT150MLX。

MLはマイクロリニアであり、特殊研磨を施した線接触スタイラスとなっています。
曲率半径がとても小さいので、丸針や楕円針よりも高域特性が際立っています。
それでいて、低歪率というのですから驚きです。
レコード内周の再生に難があるものが多い中、audio-technica AT150MLXの場合はきれいな高域を再現することができます。
更に、磨滅寸前まで接触形状が変わらないので、寿命が長いという点もポイント。
コイルにはPCOCC材を使用していて、ピュアな信号伝送を行うことができます。
マグネットを固定しているマグネモールドを見ると、高強度で高剛性化を図っており、チタン酸カリウムをミックスした合成樹脂材により、無駄な振動をシャットアウトしています。
軽質量で高性能なトレースを可能としている金蒸着ボロンカンチレバーでは、先端の細いテーパー状として質量をダウンさせ、
更には、金蒸着を施すことで、鳴きを軽減させています。
2重ダンパー構造によって、振動支点をより明確化して、安定した稼働を実現している点にも注目です。

このように、斬新な技術を取り入れつつ、安定感も確保しているところがaudio-technica AT150MLXの評価されているところでしょう。