audio-technica AT50ANVは、創立50周年を記念したモデルとして開発された、MCカートリッジです。

audio-technicaの従来の機器では、コイルの巻枠に磁性体を用いている鉄心型のMC型カートリッジとなっていましたが、コイルの巻枠において新開発された純チタン非磁性アーマチュアを取り付けています。

これによって、空芯型特有の自然で透明感のある音質と立体的なサウンド表現を可能としています。
また、コイル断面積を約8倍に高めて、空芯MC型ながらも0.12mVの出力電圧を得ることに成功。
磁気回路では、体積比で2倍相当の大型サイズのネオジウムマグネットとなっています。
マグネットの周囲に取り付けている、パーメンジュール材の磁気回路部品も新調し、コイルギャップ部の集中磁界を極限まで強化。
スタイラスチップでは 、AT-OC9/IIIでも採用された先端曲率半径40ミクロン×7ミクロンの特殊ラインコンタクト針で、φ0.26ソリッドボロンカンチレバーに埋め込む形で使用して、ピックアップ性の高さを実現しています。
純チタン削り出しのベースを採用することで、共振を防止するとともに見た目の美しさを確保しています。

ボディには50周年を祝うかのような刻印もあり、特別な雰囲気を漂わせています。